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ある鎖骨骨折者前史第1巻 終末を越えて 序説第3章より抜粋

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お分かり頂けるだろうか

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違う角度からもご覧頂こう

2010年4月12日(月)
その日は朝から雨だった。
私は会社勤めをする平凡な一社会人であり、退屈な日常と戦い続ける下駄履きの生活者であった。
だがあの朝、横滑りをするバイクから投げ出された衝撃の体験が私の運命を大きく変えてしまった。
救急車で運ばれた病院で「左鎖骨骨折」との診断を受けたその翌日から、世界はまるで開き直ったかのごとくその装いを変えてしまったのだ。
いつもと同じ町、いつもと同じ角店、いつもと同じ公園。
だがなにかが違う…
路上を行き来する車や、満員電車での人々の影に怯え、クシャミや咳をすることに恐怖する。
満足に一人で服を着ることも脱ぐことも出来ない始末。
この町に、いやこの世界に憂鬱さだけを残しあの懐かしい日々は突然姿を消してしまったのだ。

数日を経ずして、私の中に荒廃という名のときが駆け抜けていった。
かくも静かな、かくもあっけない終末をいったい誰が予想したであろう。
人類が過去数千年にわたり営々として築いた文明の利用を誤り、私のそれまでの健常者としての生活は終わった。
しかし私にとって終末は新たなる始まりにすぎない。
健常者としての生活が終わりを告げたその日から、私の生き延びるための戦いの日々が始まったのである。

あの運命の朝からどれ程の歳月が流れたのか…
しかし今、私の築きつつあるこの世界に時計もカレンダーも無用だ。
私は衣食住の保証されたサバイバルを生き抜き、
かつて今までいかなる先達たちも実現し得なかった鎖骨骨折者による地上の楽園を。
あの永遠のシャングリラを実現するだろう。
ああ選ばれし者の恍惚と不安共に我にあり。
鎖骨骨折者の未来がひとえに私の双肩にかかっていることを認識するとともに、眩暈にも似た感動を禁じ得ない。

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[ 2010/04/15 17:24 ] 骨折 | TB(-) | CM(-)







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